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「…なに」
開いた瞬間、ディスプレイに表示された『七海』の文字を見て、電話をとった。
ついでに時計も見ると、6時15分
そこまで待たせてねーだろ
『奏夜今どこいんだよ!』
「うるさい。校舎出たとこ」
叫ぶなっての
声割れてるし。
『はぁ!?もう15分も俺待ったんだけど』
「もーちょい待っとけ」
『やだ!俺はもう充分待ったね。部活帰りの坊ちゃんにはチラチラ見られるし近所のおばちゃん達は明らかに避けるし!てか俺が奏夜んとこ迎え行く!』
「は?」
『今すぐ校門行くから!走ってこいよ!』
「は、ちょっと七海ま――」
ブチリ。
あいつ、切ったし
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