[
携帯モード]
[
URL送信]
3
物音のしない教室に、俺の足音が響く。
足を向けた先の影は、微動だにしない。
「どーゆう気まぐれだよ、センパイ」
どーせ授業に「出る」つもりもないくせに。
屋上が暑かったんだろうか。
センパイの前の椅子をひいて、そこに座る。
黒とも茶色ともいえない髪の毛を、片手で梳いてみた。
それでも寝息をたてるセンパイ。
いつも見る度に眠っている
≪
≫
back
無料HPエムペ!