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「先輩、抱かして」

「…あ?」


ある昼下がりの屋上、誰も来ないはずのそこに、突然そいつは現れた。

語尾にハートでもつきそうな口調で落とされた爆弾発言とともに。



「ねーせんぱーい」

「……」


シカトだシカト。
こーゆー時はシカトに限る。


「えー、無視?じゃあ抱いていいってことだよね?」

「…っ、死ね」


いただきまーすの声とともに、ワイシャツのボタンにかかった手を掴む。


なんなんだこいつは。

この暑さに頭やられたか


真夏の屋上は、日影さえも暑い。






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あきゅろす。
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