誰かに聞いた怖い話
・・・学校の怪異2
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湖上を渡る風が闇を切り裂き、強風に煽られた炎が無数の火の粉を咲かせていました



『それじゃあ…言い出しっぺの俺から話すとするかな…先ずは小学校の話をするとして、あれは…俺が小学校の二年生の時の事だった…俺の通う小学校は、俺の家からは結構遠い場所に在ったんだ…』

『まぁ、そうは言っても…小学校の校区が偏っていたんじゃ無くて、俺の家が隣り町との境辺りに建っていたんだけどな…』

『だから、俺達は早起きをして登校するのが日課だったんだ…あぁ、俺達って言うのは…俺と俺の家の近所に住んでた幼馴染み達の事なんだけどな』

『一人は俺より一年上で、後の二人は俺とは同級生だったんだ…もっとも、此の二人とはどう言う具合か…同じクラスにはならなかったんだ』

車好きな彼の話は続きました



『それに彼奴等は野球に夢中になっていて…コーラス部に入っていた俺とは、登校する時は兎も角…学校から帰る時は別々の時が多かったんだ…』



『コーラス部!』

不意に素頓狂な声を出し、続いて笑い出したサーファーの彼につられて、私達も笑い出したのは仕方の無い事だったと思います



『お…お前が…コ…コーラス部?何だよ、そりゃあ?』

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あきゅろす。
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