誰かに聞いた怖い話
・・・疑惑から疑心へ17
.
『なんだ、そんないい加減な話なの?そうだね…せめて掲示板の運営会社かサイトの管理人に連絡して、個別IDを教えて貰えば良かったのに…そうすれば全てがはっきりするじゃないか…どうしてそうしなかったんだろう?その人も…』
呆れた表情を浮かべてそう呟いたのは、旅行好きの彼でした
『いや…それは難しいよ』
車好きの彼は私達に向かってそう言うと、更に話し続けたのです
『皆も知ってるとは思うけど、えーと…プライバシーポリシーだったよな?確かそれで中々教えてくれないんだよ』
『ふーん…まぁそれは分かったよ…彼女の事は分かったけどさ…例のブルーシートのテントで発見されたミイラ…それも、彼の携帯電話らしきモノで書き込みされてた訳?』
旅行好きの彼は仕方が無いといった表情を顔に浮かべながら、私も気になっていた疑問を口にしたのです
そして車好きの彼のその答えが、全ての疑問を解決する答えなのかも知れないのです
『それがさぁ、彼の携帯は料金未払でとっくに止められていたらしいぜ…まぁ死んで日にちが経ってるし、当然だけどな』
『じゃあ…前の話みたいに、掛かる筈の無い携帯から?』
私は尋ねたのです
[前頁へ][次頁へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!