誰かに聞いた怖い話
・・・羊頭狗肉2
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『さてと…次は私の番だね……あ、あのさっ…』

私は暫く前から薄々感じてはいた、おかしな感覚…小さな違和感が益々強まるのを、身を以て感じていました…

それでも仲間の…この場の雰囲気を壊さぬ様に、口には一切出さずに自分一人の胸に仕舞い込んでいたのです

けれども、その沈黙を続ける事が限界に達し様としている事に、私は気付いていました

しかし…その疑問を一度口にしてしまったら…もう後には戻れない…

二度と取り返しがつかない事に成るかも知れない…いや、きっとそう成るだろう…

そんな予感はあったのです…

私はその言葉を飲み込みました

そしてその代わりに、別の質問をしたのです



『なぁ…少し気になっていたんだけど…どうして順番を変えたの?』



『順番?』

怪訝そうな顔は、旅行好きの彼でした



『話す順番だよ』



『あぁ!気にするなよ、お前には回さないからさ…それより話を続けなよ』

彼はそう言うと、隣りに座る友人と目配せしたのです



『んっ?うん…じゃあ…』

私達を包み込む闇が更にその間隔を狭め、私達を飲み込もうとしている…そんな幻影を振り払う様に、私は話し始めました…あの話を…

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