誰かに聞いた怖い話
恐怖への序章3
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『実は…俺な、幽霊を見ちゃったんだよ…』

話しの流れから予想出来たので余り驚かない私達に、彼は少し不満げな表情をしつつもポツリポツリと打ち明け始めた…



『俺さ、先月弟と一緒に千葉の九十九里浜へサーフィンに行ったんだよ…』

…そうだった、この友人はサーフィンが好きで、普段なら湘南辺りの海岸を探せば必ずと言っていい程見つかるのである

彼はワンボックスを所有していて、中で着替えて準備をするそうだ…

『いつもは湘南辺りへ行くんだけど、弟がたまには他の所に行ってみたい…何て言うもんだから、昔行った事のある九十九里浜にしようと言う事になってな…』

…そう、彼の弟は私達とは2つ違いで、特に私の事を先輩、先輩と慕ってくれる可愛い後輩だった…

本当なら今日も一緒に来る筈だったのだが、何やら急用が出来たとかで今晩遅くか明朝早くには合流する事になっているのだ



『道路が混雑していたのでパーキングエリアで一休みして行こうと思ったんだけどな、そこは思った程混んでなくて…丁度いいから一眠りして行こうと言う事になったんだよ…』

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あきゅろす。
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