誰かに聞いた怖い話
恐怖への序章2
.
『なあ、幽霊って信じているか?』



『?!』

その言葉に私も他の友人達も、聞き間違えかと思いまじまじと友人の顔を眺めていた…

何故なら、その友人はUFOや奇跡といった物に懐疑的であり、幽霊などと言ったら変わり者でもみる様な始末で…

幾度と無く憤慨させられた経験を、此処にいる全員が持っている…と言っても過言では無いだろうからだ



『幽霊?』

友人の一人が聞き返す…



『そうだ…幽霊だ、みんなは信じるか?』

と彼は又、繰り返す…



『どうしたんだよ?お前この頃おかしいぞ!』

別の友人が彼に訝しげに尋ねるが、彼の口から流れて来る言葉は同じ様な意味を持っていた



『信じているよな?…皆、前に幽霊の話をしてたもんな?』

彼の真剣な思い詰めたような口調に、友人達は訝りながらも肯定の意味を込めて頷いた…

しかし、やや間があって彼の口から流れて来た言葉が、私達を恐怖の世界へと導いて行くとは…その場にいた誰も知らなかった…

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