誰かに聞いた怖い話
・・・お土産2
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私の前には背の高い立派な若者と、美しい娘さんが神父さんの話に耳を傾けている

娘さんは白いドレスに身を包まれ、こぼれ落ちそうな胸元からは白い抜けるような柔肌と、真っ赤な宝石をあしらったネックレスが覗いていた…



娘さんの結婚式も、何とか無事に終わりそうだと思っていた矢先の事だった……

実は…私は結婚式が初まった時から、娘さんの顔色が少しすぐれないとは思っていたのだが、結婚式の緊張から来るものだとばかり思っていたのだ…





突如、娘さんがふっと力が抜け崩れ落ちるように倒れたのだ……


私は内心慌てながらも平静を装い、娘さんを雇っていたボーイに手伝わせて別室に運ばせ、来賓の方々には先に披露宴会場の予定だった、島の集会所の前の広場に別のボーイに案内させる事にした

手配を済ませ、別室で寝かされている娘さんの所に戻ると、娘さんのご両親と花婿が心配そうに付き添っていた

まだ娘さんの意識は戻ってはいなかった



『くっ、苦しい……い、息が…出来…な……』

突然、娘さんは無意識の内に苦しみ出すと、喉に絡み付く何かを振り解こうとした……

花婿とご両親は、突然の事にオロオロするばかりであった…

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