誰かに聞いた怖い話
3話…お土産
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『次は僕が話す番だね』
『じゃあ、僕は旅行での話しをしよう』
彼は留学経験もあり、仲間内には旅行好きで知られていた…
『これは旅行で知り合った人に聞いた話なんだ』
『以前、北海道旅行に行った時に意気投合した人と、夜、ホテルのラウンジで飲む機会があって…その時に聞いたんだ』
『その人は以前、大手の商社にいたせいか外国の色々な不思議な話しを知っていて、僕も沢山教えて貰ったから順番に話す事にするね』
その人はその時に丁度、楽園と呼ばれる島々に近い国に赴任していたんだそうだ…
その人は、休暇の時は必ずその島に渡り釣りをしたり、日がな1日トロピカルカクテルを飲みながら、ゆったりと1日を過ごすのを楽しみにしていた…
そんなある日…本社からの連絡で、日本からのお客様の案内を命じられた…
そのお客様とは、得意先の社長の娘さんで、その島で結婚式を挙げるのが夢だったそうだ……
『…じゃあ、その段取りで宜しいですね?』
『ええ!後はお願いしますわ…』
彼女の希望通りの式が出来そうだな…
そう思いながら、私は多少の疲れを感じていた……
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