誰かに聞いた怖い話
・・・堀炬燵4
.
『おかしいわね…』

…そこには……赤く灯っている、何の変哲もない光景があっただけだった…



『気味悪いわね、もう寝ましょうか?』


『そうしましょ』



『そうね…』

私の提案に2人共賛同し、私ともう1人は直ぐに炬燵を出たが、1人だけは名残惜しそうにまだ炬燵に入っていた…



『キャーッ!』

驚いて振り返ると炬燵に入っていた友達が、必死に炬燵にしがみついている

どうやら中に引きづり込まれようとしているみたいだった…

私達は慌てて彼女の身体を引っ張った!

『ギャー!』

先程とは違い今度のは断末魔を思わせる絶叫だった…

それと同時に彼女を炬燵から引っ張り出す事が出来たが、今度は別の友達が悲鳴をあげる番だった…

…炬燵に飲み込まれようとしていた娘の両足が引きちぎられて、夥しい鮮血が吹き出していたのだ……





『直ぐに救急車と警察が呼ばれ、現場検証が行われたが原因はおろか両足が見つかる事も無かったんだそうだ……』

『これが僕が看護師さんから聞いた話しだよ……』



俺はその話しを聞いて胸騒ぎを覚えて、友人に問いただしてみた……

『おい…その看護師さんは、どうしてる?』

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