誰かに聞いた怖い話
・・・堀炬燵3
.
持ち込んだお酒とおつまみを用意すると、日頃の鬱憤を晴らし初めた

いつしか時が経ち既に零時は回っていた…

するとドアをノックする音がする…



『誰か来たようね?』



『誰かしら?…こんな時間に…』

しまった…こんな時間に騒ぎ過ぎちゃったかな?

…私はそう思いながら確かめに行ったが、外には誰も居なかった…



『どう…何だって?』



『誰だったの?』



『うん…それが誰も居なかったのよ…』


『悪戯かしら?』



『変なの…』



『少し静かにしましょ』

3人共釈然としなかったけれど、そこは若い娘達である

余り気にせずに、またお喋りをはじめたのだった…



『キャッ!ちょっと止めてよ、私の足に冷たい足を押し付けるのは…』



『えっ、私じゃないわよ』



『だって、ソックス履いてないの、あなただけじゃない…』

友達2人が急に言い争いをはじめた…

その時だった……

『キャッ…冷た〜い』

誰かが私の足に触れたのだった!

『私じゃないわ!』
『私だって!』

即座に友達2人が否定した……

………じゃあ…中に誰か居るの?

私は恐る恐る炬燵布団を捲りあげた……

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