誰かに聞いた怖い話
1話…海岸の兄弟
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『じゃあ、始めるぞ…この話しは俺のサーファー仲間の、大学の先輩から聞いた話なんだが…』

『その当時その先輩の付き合っていた彼女っていうのが、すっげ〜霊感の強い女で……たまに飲み会なんかに遊びに来た時なんか幽霊の話しばっかりで……何であんな格好良い先輩に、こんな変わった彼女が出来たんだろうって、皆不思議がってたんだ…』

『それでいつか聞いてやろうって思ってたんだが…、あれは飲み会で俺が酔いつぶれちまって先輩のアパートに泊めてもらった夜の事だった…』





ふと目が覚めると、俺は先輩が誰かと電話で話しているのに気が付いたんだ…

決して盗み聞きしようとか考えていたんじゃあ無いんだが、途切れ途切れに聞こえてきた話しが変な感じでな…

声を掛けようと思ったんだが…掛けられ無かったんだ

その内電話を終えた先輩が、こっちを振り返らずに話し掛けて来たんだよ!



『おい…、起きてるんだろう……』



『あっ…は、はい…今日は泊めてもらって済みませんでした』

それには答えず先輩が言葉を重ねる…

『聞いていたんだろう……』



『えっ……いや…、済みません…』



『いいんだ……俺の話を聞いてくれ…』

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あきゅろす。
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