誰かに聞いた怖い話
水平線を朝日が燃やす頃3

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その男のいう事だと、あのパーキングエリアに現れた真っ黒な男の正体は、誰も知らないそうだが…

以前からあのパーキングエリアを利用するトラックドライバーの間で、一つの噂が広がっているそうなのだ…

その噂とはあのパーキングエリアで仮眠をとると、夜中に真っ黒な男が現れて首を絞めると言うものだった…



『そうだよ!昨日もそうだったんだ!弟が首を絞められたんだ!』

…弟は顔を強ばらせたまま何も喋らない…余程ショックだったみたいだ…

でもこの話はこれで終わりでは無かった…

…首を絞められた者は、トラックを運転している時に無性に眠くなり事故を起こしてしまうのだそうだ…





俺達は知り合いのサーファー達に礼を述べると、その日はサーフィンもやらずに家へ帰ることにした…



『なあ…やっぱりあれは夢じゃ無かったんだな……』

『俺はさぁ、お前が何も無かったような顔をしていたから夢だと思ったんだよ…』

『あの後、何があったんだよ…』



『兄ちゃん…、僕にも判らないんだよ…僕もあの後の記憶が無いんだよ…』

『僕も悪い夢を見たなぁ〜と思ったんだよ…あの時兄ちゃんが何も言わなかったからさ……』

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あきゅろす。
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