誰かに聞いた怖い話
水平線を朝日が燃やす頃2
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水平線がほんのりと色づき始めると、俺は着替えをする為に、弟より先に車に戻って準備を始めた…

俺の弟は知り合いにも可愛がられていて、俺の着替えがもう少しで終わる頃までなかなか戻っては来なかった



『兄ちゃん、相変わらず早いなぁ』

そう言いながら慌てて着替え始めた弟に…



『全く、お前が遅いん…!』

そう言い始めた俺の言葉は、最後迄発せられる事は無かった……

……言葉に詰まって…蒼い顔をして見つめている俺に……弟はこう聞いたのだ…



『兄ちゃん?…どうしたの?』



俺は頭の中が混乱して、その問いに答えられなかった……



そこに着替えの済んだ知り合いのサーファーが顔を出し…蒼くなっている俺の顔と……弟の首にくっきりと付いている手形を見つけて、知り合いは驚いて叫んだのだった……



『おい!どうしたんだ!その痣は……まさか、お前ら喧嘩したのか!』





…それからの1日は散々なものだった………

その知り合いにどうにか事情を説明すると、知り合いは暫く考え込んだのちに、その事に詳しそうな、地元のサーファーを連れて来てくれたのだった……

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