誰かに聞いた怖い話
パーキングエリア5
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俺達は食事を済ませ、煙草を一服すると車に戻り、直接光りの差し込まない辺り迄、車を移動させて眠りにつこうとした…

…弟は何処でも寝られるのを自慢しているだけあって、直ぐに寝息を立て初めている…

だが俺はさっき飲んだ缶コーヒーで眼が冴えてしまって、なかなか寝付けなかった…

俺は助手席の窓から見える…何やらさっきにも増して、深さを増したような漆黒の闇を眺めながら、明日の波の事を考えていた……



『?』

どうやら弟が鼾をかき始めたようだ…

全くコイツは…と思いながら運転席の弟を眺めているうちに、いつの間にか俺も眠りに付いていた…





それからどれくらいの時間が経ったのだろうか……



『う〜っ、う〜ん…』

俺は弟のうなされている声で目を覚ました

その俺の目に映ったのは、真っ黒な男の姿だった…

…確かに真っ黒なのだが、窓の外の漆黒の闇のように輪郭がハッキリしない男…

…何故か男だという事がハッキリと判っていたのは、今でも不思議なのだが…

その男が弟の上に跨り弟の首を絞めている…



『やめろ〜!』

俺はそいつを怒鳴りつけ、弟を助ける為に起き上がろうとした…

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あきゅろす。
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