誰かに聞いた怖い話
・・・ミステリーツアー5
.
『ハァ…でも嫌ね…何か監視されてるみたいで…』



友達は既に、自分にあてがわれた部屋に戻っていた

この部屋には私と…現地のローカルTV局の設置した、暗視カメラだけだった…

勿論、何処に幾つ設置されているのかは、一見分からないようになっていた…

そう…もう1つの条件とは、現地TV局のミステリー番組の撮影に協力する事だった…

…とは言っても、別にスタジオに行って出演する訳では無く、幽霊の出ると言う部屋に泊まって…それを無人のビデオカメラで撮影し、次の日にTV局のインタビューを受けると言うものだった…





『へぇ〜、そんな番組があるのか』



『面白そうじゃん』



『何か、夏場にやる定番の特別番組みたいだね』



『そうそう、霊能者と自称…霊感の強いタレント達の…』



『そうなんだ、何でも以前は、視聴者の中から参加者を募って撮影していたらしいんだが…』

『番組が有名になるにつれて、TVに出たいが為にありもしない、見もしない事を言い出す人が増えて、TV局とは何の関係も無い旅行者に頼んでいるんだって…北海道で知り合った彼が言ってたよ』

『彼は、上司が出張した時にお供したんだってさ』

[前頁へ][次頁へ]

5/97ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!