小説
ただ、純粋な願いだったのに。(円風/イナイレ)♪
とうとうやらかした。
DE本編観る前に、妄想で書いたやつ。
風丸可愛いよ風丸!
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暗い。
真っ暗な部屋の中に、独りぼっちだ。
ずっと、一緒にいたあいつは居ない。
俺が、あいつを置いていったから。
もしかしたら、逆かもしれない。
あいつが、俺を置いていった、かも。
でも、そんなことはもうどうでもいい。
一番重要なのは、今、一緒にいない。それだけ。
きっと、俺がずっと後ろにいると知っても、戻ってきてくれない。
ああ、俺は、強くなりたい。
追いつきたい。
一緒にいたい。
手の中の石が、光を増した。
そんな気がした。
強さは、手に入れた。
でも、やっぱりひとり。
強くならないと。
もっと、もっと、もっと、誰よりも。
強くなりたい。
力が欲しい。
いつの間にか、俺は、一番大切なことを忘れていた。
強くなることが目的に成り代わっていた。
ひとり、独りぼっち。
このまま、闇に堕ちてしまう。
「風丸!」
真っ暗な中に、ヒカリが、差し込んだ。
こちらに手を伸ばしたあいつは、眩しいくらいの笑顔で、
………一緒にいることを赦してくれてるみたいで、
でも俺なんかが一緒にいていいのかと考えて、
そんな考えもこみ上げてきた衝動にはかなわなくて、
いつの間にか泣いていたけど気付かずに、
「……っ!…円堂!」
ただ、円堂に抱き締められて、なぜだか良かったと思った。
「円堂、一緒にいて、いい?
俺なんかが、隣にいて、いい?」
「当たり前だろ。
風丸が一緒にいてほしいなら、ずっと一緒だ。
俺は、ずっと風丸と一緒にいたい。」
「円堂…。」
涙を拭いて微笑んだ風丸は、とてもきれいだった。
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