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気まぐれワンダーガール


俺は今日.田中にふられてしまった。
それはもう見事なまでにザックリと。

彼女と付き合うまでに
何度となくふられてはきた。
しかしまぁ何度ふられても
これに慣れることは不可能だろう。




俺が田中と出会ったのは約一年半前。
それはまるで
ドラマやマンガのような出会いだった。

俺は好きな作家の小説を借りるために
週に一度は個人営業の貸本屋を利用していた。

ある日俺が本を棚に戻して.
いつもと同じように本をみていると.
俺が棚に戻してすぐの本を
この古びた店に似合わない
小綺麗な女の子が手に取って
貸し出しカードをみていた。
すると女の子はこっちを見て
話しかけてきた。



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あきゅろす。
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