夕日に照らされて
パコーン
パコーン
「なるほど。テニスか」
リョーマの用事とはテニスのことだった。
良く見たらラケット背負ってたしね。よく見てなかった私が悪かった;
それで壁打ちしてるリョーマがかっこよすぎて激写しようとおもったら
スゴイ冷静な顔でこっちを睨んできた(何でわかったんだ!
だから大人しく携帯をしまってベンチに座ってる。
だから。ヒマすぎる!
「あっお疲れリョーマ。」
「うん、ただいま。・・・何かやつれてない?亜衣」
「あっ何かヒマすぎて」
「そう言えば若干テンション下がってるよね」
「若干じゃねぇよメチャクチャ下がってるじゃん」
「うん。そうだね」
「リョーマ。私が公園で倒れてたって、もしかして壁打ちしてたの?」
「そうだけど」
「えらいね。私はそんなふうに何かに熱中することなどできん」
「亜衣ってあきっぽさそうだもんね」
「正解!何か一発正解っていうのが逆にムカツクけど!
ありがとう」
「は?」
「何かこいうのも変だけど、拾ってくれてありがと」
「別に。普通人が倒れてたら誰でも助けるでしょ」
「でも、私は見つけてくれたのがリョーマでよかった(微笑」
「ーッ!!/////」
*越前side
亜衣はバカだ。
あの日壁打ちしようと思っていつもの公園に行ったら、##NAME1##が倒れてたんだよ
綺麗な長い黒髪にかわいい寝顔。でも体中汚れてて何かあったんだろうなとは思ったけど
正直メンドクサイことに首をつっこむのはイヤだった
でも、亜衣を見て素通りできる訳ないじゃん///
そんなカワイイ顔して公園で倒れてるとか危機感なさすぎ
ほんとあの時通ったのがオレでよかった。
あれ?何でオレ安心してんだ?
だって亜衣はただの他人だし。そりゃカワイイけど頭はおかしいけどイヤなやつじゃないけど
あの時オレが通らなかったらオレと亜衣は出会わなかったはずで、そしたらオレはこんな気持ちじゃなくなって
あれ?何か考え過ぎて頭おかしくなってきた
「リョーマ?どうしたの?(上目づかい」
「(ドキッーッ///)どうもしないから、そのキモい顔やめて」
「ひっど!!キモくて悪かったな!!」
今の顔はヤバイ///カワイすぎ。思わず目そらしちゃったし
あー、オレ亜衣のこと好きなんだ
いつからだろ?最初から?ってことは一目惚れ?
ありえない
でも好きになっちゃったものは好きなんだし
まぁこれから時間もあるんだし。
「亜衣。」
「ん?」
先を歩いてた亜衣がこっちに振り向く。すると後ろの夕日が亜衣の顔を照らして
金色になった亜衣の髪がキラキラと輝いてた
不覚にもまたドキっとしてしまった
「手、つなぎたい」
オレがそう言うと一瞬驚いた感じだったけどでもすぐに頬の筋肉がゆるんで亜衣はニッコリ笑った
「うん!」
その笑顔がまたかわいくて、意識するとそれ以上にかわいく見えてきて
その後はずっと無言だったんだ。
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