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意外な態度、綺麗な笑顔




「これが今のレギュラーだ。覚えたか」


「ジロちゃん‥‥かわいすぎるww」


「アーン(怒)」


「しっかりと覚えました!!」


「よし。じゃあ今日は見学だけでいいから、テニスがどんなもんか見とけ」


「御意」


「じゃあ、全員準備をしたらコートに集合だ!」











跡部が声を上げて言うと、私は着替えるのは邪魔だから出て行けと言われ

どこか日陰で、コートがよく見えるところを探しに出かけた

本当はサボってこのまま逃げたろか

って思ったけど

ジロちゃんに「オレがんばるから見ててほしいC−!」

なんて満面の笑みで言われたら

断ること何て無理だC−!!








それからちょうどよさそうな大きな木があって、私はその気に登った

そこだと日陰だしコートもよく見えるからいいだろうと思った。





















準備運動なのか、レギュラーはラリーを続けていた

ただ、それだけなのに緑色のフェンスに貼りついた女子たちは黄色い歓声をあげていた

正直うっとうしい。








それに、その黄色い歓声に時々。笑顔で手をふる忍足にもイラついた

また。あのブサイクな笑顔。私の嫌いな笑顔






それに頭がきて他の人に目線を移す








ジロちゃんかわいいww




跡部と試合してるのかな?

よく耳をかたむけて審判の声に耳をかす


すると、やっぱりジロちゃんは負けていた








でも、その顔はスッゴク楽しそうでかわいかったww


うん、やっぱりそう言う笑顔が一番好き










私の目線に気づいた跡部。


なんで気づいたんだ。影で隠れて見えないだろ

そうか!インサイト!

私としたことがインサイトの存在を忘れてた








私の方をチラリとみると口角があやしく上がる

それからもう一度コートに目線を戻したかと思うといきなりスマッシュを打った

破滅へのロンドとか言うやつ?





そのスマッシュが決まり点が入る

また私の方を見て『どうだ?スゴイだろ』とでも言わんばかりに笑った








何だそりゃ。小学生かよ(笑)









跡部の俺様行動に思わず笑みがもれ

私は眉毛を下げて笑った





そしたら跡部に目をそらされた



何だよ。せっかくこっちが笑ったのに



また試合が再開して それを私は楽しく観戦した。







*跡部side




ジローがどうしてもしたいって言うから

ジローの誘いを受け練習試合をする。

そうなるとギャラリー(女)がいつも以上にうるさくなった

それがウザくてどうしようもなかった





















ふと、人のいない方向から視線を感じその方向を見る。

よく目をこらしてみると亜衣が試合を楽しそうに見てた

確かに見とけとは言ったけど誰も木の上で見ろなんて言ってねぇよ

いないと思ってたらそんなところで見てたのかよ








どうせ見てるんだったら(どうせジローを見てるんだろうけど)と思い

破滅へのロンドを打った。

審判の声で点が入ったのを聞くと、もう一度亜衣の方を見て笑った

ジローよりオレ様の方がスゴイだろ?と言う意





どうせまた悪態つくんだろうと思ったけど




予想とは全く反対で
















オレの方を見て綺麗に笑った。







その笑顔はジローじゃなく間違いなくオレに向けられていた







その笑顔が綺麗で思わず目をそらした












「んだよ。そんな顔もできるんじゃねぇか////」



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