逃げる時は頭を使いましょう
「亜衣ちゃん。」
「気安く名前で呼ばないでくれますか?」
「敬語!?そんなにオレと話すのイヤなんかい!」
「とってもイヤです」
「そんなに強調せんでも」
「それはそうと何ですか」
「(やっぱり敬語なんやな;)今日部活のぞきにくるんやろ?」
キーンコーンカーガタッ!
「?亜衣ちゃん。どうしダダダダダッ!
チャイムの音と同時に席を立ち走りだす
あらかじめ帰りの準備はしておいた
ハッ!今日の部活見学なんて行くか!!
「アハハ!誰が俺様何様跡部様のところになんて行くか!
悪いけど帰らせてもらうよ!せいぜい私を逃がしたことで跡部にでも怒られドガっ!ブッ!‥‥‥」
った〜!おもいっきり鼻打った!
教室のドアを開けたと同時に何かにぶつかった
そのぶつかったものとは‥‥‥
「樺地ィィィィイイ!!何でそこにいるんだよぉぉおお!」
ぶつかったものとは、なんと樺地だった
何でそこにいるんだよ
おかげで眼鏡にもつかまってしまった(←すくに走って追いかけてきた)
「ウス。跡部さんが、逃げないように‥‥見はっとけ‥‥と」
ずっと見はってたのか‥‥時に君授業どうしたんだよオイ
やっぱそこは生徒会長の権力つかってか?そんなことに生徒会の権力つかっていいのか?
生徒会長失格だろ!!
ッチ。“ドアの向こうは樺地でした”は予想できてなかった‥‥‥不覚
地味に鼻痛てぇよ‥‥‥
「残念やったな亜衣ちゃん。さっ!部活いこ」
「うっわ、眼鏡が『さっ!』っとか引くんですけど」
「ひっど!だから眼鏡ちゃうて!」
「スミマセン。人の名前覚えるの苦手なもので『胡散臭 眼鏡(ウサンクサ メガネ』でしたっけ?」
「全然ちゃうから!!胡散臭 眼鏡ってなんや!?忍足!忍足侑士!!」
「‥‥‥はやく、行かないと…跡部さんに、怒られます」
「はいはい。じゃあ行こうか樺地君」
「オレはもう存在無視!?」
その後も部室に行くまでに何回も逃走を試みたけど‥‥ダメだった;
すぐに樺地に捕まえられ途中からは担がれてしまった
それはさすがに恥ずかしいので何とか言って下ろしてもらったけど
やっぱり、結局、いくことになってしまった
氷帝学園中等部男子テニス部
最悪だ
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