隣の席のメガネ
「じゃああたしが合図したら入ってこいよ」
「了解でっす」
あっ、何か微妙に緊張してきた。やっべ私こんなことで緊張する人だったっけ？
あっでも昔一回あったなこういう転校が
そん時も遅れて職員室見つかんなかったから逃走中なみに走って屋上で昼寝したっけ？
それで先生に見つかって怒られたな（笑
「入ってきていいぞー」
永嶋先生からの合図があったのでｶﾞﾗｰと音のするドアを開けて入る。
「えーっと、今日から転向することになった##NAME2####NAME1##です。よろしくお願いします」
と一礼した。普通の、極普通のあいさつをしたはずなのだが‥‥
「キャー!!/おぉー!!」
大きな歓声が起こった；
「何あのこカワイーｗｗ」
「誰だよあれ！」
「超かわいいじゃん」
そんな歓声が起こっていたものの
亜衣の頭には全くその言葉は入っていなかった。
それもこれも
窓際に座る胡散臭い丸眼鏡を見つけてしまったからだった。
「えーっとじゃあ水野は‥‥忍足の隣があいてるな。」
「‥‥‥‥‥‥は？」
「忍足手あげてやれ」
「‥‥‥‥‥‥先生、クラス替えはー」
「ん？新学期始ったばっかだからな。後一年後だな」
「‥‥‥‥‥‥席替えはー」
「この間席替えしたばかりなんだが」
「今日はー」
「しない」
「ですよねー（空笑）」
私はしょうがなく‥‥しょうがなく忍足という人の隣に座る
「オレは忍足侑士いうんや、よろしくな」
そう言って女子受けスマイルで笑う忍足
胡散臭っ！！
「あっ、うん。よろしく」
「笑顔がひきつってんで」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥なんのことｗｗ？」
「えらい間が長かったな」
やばいよ‥‥私。
いきなりテニプリキャラに出会ってしまった；
できるだけ会わないように穏便にいたかったのに
（もうリョーマと会っちゃってるけどさ）
リョーマはいいんだよかわいいから（←理由になってない）
でも、こんないかにも大学生イヤ、サラリーマンでもいけるような人と一番に会うなんて
しかも眼鏡だよ？眼鏡。丸眼鏡趣味わる
何か胡散臭いし‥‥どうせならジロちゃんがよかった
だってかわいいしかわいいしかわいいし
あぁ〜サボって屋上行くべきだった
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