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じゃじゃ馬と跳ね馬



リボーンから頼まれて俺は家庭教師をすることになった。
噂によるとそいつは並盛中の頂点に立つ風紀委員長。
授業も気まぐれじゃないと出ないし、登下校はバイク
並盛はそいつのモノらしく並盛を愛しているらしい。

「雲雀恭弥……リボーンもとんだ問題児を押し付けたもんだ」

その時の俺はそいつのことを日本特有?の女不良を想像していた。
しかし実際は…………

「かわいい……」
「あなた誰?学校に不法侵入で咬み殺すよ」


俺は雲雀恭弥に会いに並盛中の屋上に行った。
雲雀恭弥は指定の制服ではなく紺色のセーラー服をきていた。
しかし奴は知らない男が自分の学校にいることに警戒心丸出しだった。
それは多分、外人ということも原因なのかも知れない。


「ちょっ……待てって、俺はディーノ。リボーンに頼まれてお前の家庭教師をすることになった」

今にでも咬みつきそうな奴に慌てて簡単な自己紹介をした。
しかしリボーンの名前を出すといきなり警戒心が消えていた。


「へぇ……赤ん坊の……じゃああなた強いんだ?」

「どうだかな……リボーンは俺の家庭教師だったし……って言うかなんでリボーンには機嫌良いんだよ」

自分ではわからないがリボーンの名前を出した途端機嫌が良くなった雲雀恭弥に俺は苛ついていた。

「だって赤ん坊強いし……僕は赤ん坊の愛人候補らしいよ……それより早く戦おうよ」

「あぁ…いいぜ…その生意気な態度どうにかしてやるよ恭弥」

名前で呼んだ途端に恭弥はいきなり殺気を出し向かってきた。
あれは中学生が出し殺気じゃなかった。

「名前で呼ばないでっ!!」

「別に良いんじゃないか、……それよりお前、その年では上出来だぜ?」







「うるさいっ!!」

名前を呼ばれたことに苛っだっているのか
俺が本気を出さないことに苛っだっているのか
おそらく両者だろう。




「よしっ!今日ここまでな?」

「ねぇ……あなた本気出してないでしょう」

お互いにに息を絶え絶えだったが恭弥はボロボロだった。
やはり気に入らないらしいが……

「当たり前だろ?恭弥はまだまだ強くなれる、そしたら本気で勝負してやるよ」

「約束だよ?じゃあ明日もここで待ってるから……」

そういうと恭弥は屋上から出ていった。
すると今まで黙っていたローマリオが口を開いた。

「ボス!!…あんた恭弥に惚れたな?」

「うっ………」

図星だった。
大人っぶてるわりに時折見せる子供らしいギャップにやられたのかもしれない。
それに俺を対等に見てくれた女も恭弥が初めてだ。


「それに恭弥はスタイルいいからな、脱いだら凄そうだぜ?」

「なっ!!お前恭弥のことそういう風に見てたのかよっ!!」



これから あのじゃじゃ馬との毎日は楽しそうだ。





end


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