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嫉妬と手紙3



「あの……さ、俺…リオンが好きなんだよね……だから…」
「え?そんなこと知ってますけど………」
「だっだってお前……この手紙……スタンに……」

手紙を渡してきた相手はチェルシーだった。
彼女はウッドロウ一筋なはずなのだが………
もしかしてラブレターじゃないのか?
だとしたら何故直接スタンに渡さず僕に……

「だってそれスタンさんとリオンさんのお二人の写真ですよぉ!!ほら!こないだとった……」

あぁ……そういえばとったな…確か入学式の後だったか記念と

「その写真が出来たのでスタンさん宛になってますけどリオンさん宛でもあるんですぅ♪………もしかしてお二人共写真見てないんですかぁ?」

可愛らしく頬を膨らませながら不機嫌になるチェルシーにスタンは「ごめんね」と謝るとリオンの腕を引っ張りそそくさと逃げ出した。
後ろからはチェルシーが髪をピコピコさせ怒っていた。

「…………っ恥ずかしぃ……写真なのに勘違いも良いところだ……!!」

本当に恥ずかしい……勝手に一人で勘違いして……
リオンは顔を真っ赤にさせ自分自身に怒っていた。
そしてその顔からは熱が引かなかった。

「俺は嬉しいかな……」
「はあ……?」
「だってそれってリオンが焼きもち妬いてたんだろ?だからさ……リオンの気持ちが凄くわかったっていうか………」
「ばっ馬鹿者!!ぼぼ僕はお前が大嫌いだ……一体何回言ったらわかるんだ!!」
「うん。わかってるよ」




大嫌いは大好きってこと。
嫉妬は愛情の証だから。






end





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