世界と私
009.ぶちーん
「ちょっと！その汚い手離しなさいよ！」
「俺様の手のどこが汚いんだよ！
お前が離せよこのフライパン野郎！」
『……………』
イヴァンさまに向日葵畑を
見せてもらい、その…ナターリアさんに
会わないうちに国に帰ろうと
思っていたのですが……
（ナターリアさん怖いんですもの）
何故か私は今、オーストリアの
ローデリヒさんのお屋敷にいます。
そして左腕にはギルベルトさん。
右腕にはエリザちゃん。
…私はどうやらこのお二人に
取り合いをされているようです。
左右で凄いいいあいを繰り広げる
お二人と、その奥ではグランドピアノの
前で優雅にお茶をのんでいる
ローデリヒさん。…助けて下さいよ！
「この不憫が、名前が困ってるのが
分からない？早く手ェ離せや」
『え、エリザちゃん！
口調！口調かわってます！』
「あら？そうだった？
気がつかなかったわ」
「おい名前怯えてんじゃねえかよ！
お前はローデリヒのとこにでもいけ邪魔だ！」
「なんですって！？」
『………はあ…』
これじゃあいくら時間があっても
終わらないと思うのです。
こういう時には…あれしかありません！
『お、お二人とも私の親指見てて下さい』
ぶちーん
ほら、とれちゃいましたあはは
（！？）
＊0727＊
男らしい姉貴が
好きです(^p^)
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