[携帯モード] [URL送信]

世界と私
008.ひまわり畑










 『ご、ごめんください…』



 国から飛行機を飛ばして数時間。
 やっとロシアさんの大きなお家に
 ついて、大きな扉をコンコン、と叩く。
 びくびくしながら立っていると
 後ろからずしっと重い何か
 が乗っかってきた。




 『い、イヴァンさま…』

 「やあ名前、元気だった?
 あとずいぶん遅かったね」

 『は、はい!お陰様で!
 申し訳ありません…!』



 深々と頭を下げると、
 「別にきにしてないよ〜」と言われた。
 頭をあげてまじまじ見てみると
 いつものようににこにこしている
 イヴァンさまの手には沢山の
 向日葵があった。
 今年はこんなに咲いたんですね。
 当たり前だがロシアは寒い。
 だから向日葵が咲くのは
 南の方にある少ない地域だけなのだ。
 だから滅多に咲くことがないらしい。




 『美しく咲きましたね、向日葵』

 「そうでしょ?沢山咲いたんだ〜」


 嬉しそうに向日葵を見るイヴァンさま。
 こういう時のイヴァンさまは
 まるで子供のようで可愛い。
 目は優しい目をしているし、
 声も心なく豊かである。
 …いつもこうだとい「今、変なこと
 考えてるでしょ?」

 『そんなことは御座いません!』




 なんでこの人は私の心が読める
 のでしょうか、顔に出やすいの
 でしょうかね…私。


 ひとりでブツブツ言っていると
 イヴァンさまに手を引っ張られた。




 「名前おいで!
 もっといいものを見せてあげる!」

 『いいも、の…ですか?
 ……わあ…!綺麗…!』








 黄色のじゅうたん




 (向日葵畑、ですね)




 *0725*

 向日葵畑みて
 みたいです(^p^)










[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!