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世界と私
016.隙間なし







 許しません。決して許しませんよ
 絶対絶対、絶対に許しません私の
 大事な妹をそう簡単にやるもので
 すか!!しかもあなたのような方に
 は特にです!!





 「名前!待ったあるか?」

 『いえ、私も今来た所ですよ』

 「それなら良かったある!!なら早
 速いくある!!」

 『はい、』




 あああ!!なんなんですか手なんか
 繋いじゃって!何やってるんです
 か!!それに名前は耀さんがくる
 何時間も前からあそこで待ってい
 たというのに!!乙女心がちっとも
 分かってないお方ですね。だから
 反対したんですよ!!昨日私は名前
 にいわれたんです。



 『お兄様、私明日耀さんとデート
 をするのです。その…耀さんはど
 のようなお洋服がお好きなのでし
 ょう。お兄様ご存じありませんか』




 ………と!!
 あれはまさに、恋しちゃいました
 っ☆の顔でした!!あり得ません!!
 あり得ませんよ!!なんなんですか
 もう!!しかも相手は耀さんなんて
 最悪ですよ!今日なんて心配で見
 にきてしまったではないですか!!




 「名前はもう飯くったあるか?」

 『いえ実はまだなのです』

 「あいやあ我と一緒ある!!
 なら我の家で食うある!!」

 『よ、宜しいんですか?』

 「勿論ある!!あ、でも菊には内緒
 ある。家にお前を入れるの禁止さ
 れてるある……」

 『まあお兄様が。ふふ、分かりま
 した。お二人だけの秘密です』



 そういうと恥ずかしそうに頬を赤
 らめてふふ、と笑った。…なんな
 んですかもう。あれじゃ完璧恋仲
 のように見えますよ。耀さんもな
 に私との約束をあっという間に破
 っているのでしょう。後でお仕置
 き決定ですね。




 「…今日はもう帰りましょう」





 私が入る隙間など
  ありませんね





 あ、なんか



 








 *0814*

 









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