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世界と私
011.出来る女













 『どうぞ、粗茶です』

 「わ、悪いな名前」

 『いえとんでも御座いません』




 前にお兄様から死ぬほど貰った
 日本国の粗茶をルートさまと
 ギルベルトさんの前に置くと
 ルートさまが申し訳なさそうに
 頭をさげた。別によろしいのに。



 ルートさまには兄も私もいつもお世話に
 なっているのだし、ギルベルトさん
 もよく可愛がってくれる。
 むしろ私が何のおもてなしも
 出来ないのだから私がお二人に
 謝らないといけないくらいです。






 ______






 俺と兄さんは今名前の家に
 お邪魔させてもらっている。

 今、ドイツの経済はあまりよくない
 状態だ。困り果てていたら今日の
 世界会議で名前が『是非うちにいら
 して下さい。なんのお構いもできませんが
 お話くらいなら聞きますよ?』

 そういってくれた。



 ちらりと厨房の名前を見ると
 エプロンをしていて、これから夕食の
 準備をするようだった。
 ふと足元をみてみると、
 …………あ、足が細い!!!
 あ、いや、別に変な意味ではなくだ
 純粋に細かったんだやつの足は!
 肌は真っ白だし、肩幅も狭い。
 それに足だけでなく腕も細い。
 …あれ、筋肉あるのか?
 ああ失礼だったなこれは。
 ちゃんと食っているのだろうか。
 まあ兎に角、この俺があんな女性に
 養われるとは…かなり侮辱的だ…





 「おいヴェスト、なに名前のこと
 いやらしい目で見てんだよ」

 「そんなことはない!
 兄さんこそ鼻の下が伸びてるぞ!」

 「ああバレた?」




 隣に座ってる兄さんに肩を
 抱かれ、ケセセ!と笑われた。
 い、いやらしいって…兄さんと
 俺を一緒にするなぁ!





 「それにしても名前は
 本当によく出来てるな!」




 実にいい女だ、という兄さんは
 一体名前のなんなんだ!
 ま、まあ確かに、よく出来てる女性だと
 は俺も思っているぞ…。


 彼女は誰にでも優しいし、気遣いも
 ちゃんとしている。それにおしとやか
 だけども闘いのときはとても勇ましく
 みんなをまとめてくれる。
 料理も上手いし、裁縫も上手い。
 かなり出来た人間だ。




 パタパタと厨房から名前が走ってくる。
 手にはとても美味そうな料理があった。





 『さあ出来ました!遠慮なく
 お腹いっぱい食べて下さいね!』

 「おお美味そう!いただくぜ!」

 「馳走になるな」

 『うふふ、召し上がれ』





 結構ハイテク






 (いい嫁になるのだろうな)







 *0727*

 ルートさん何者(^p^)















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あきゅろす。
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