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僕らの秘密

僕は三人兄妹の真ん中。
兄と妹はよく似ていてとても整っている。


僕だけ本当に兄妹なのかと言われるように平凡な顔立ちだった。伸長だって180センチ近くある兄とはちがい、170センチにも届かない。



そんな、なんのとりえもない僕が両親に愛されるために努力したのが勉強だった。




僕は努力を怠らなかった。常に学年のトップをキープした。


両親はとても喜んでくれた。だから、さらに上を目指した。



そして難関の有名大学に合格した。





「…お前家を出んのか?」



金髪に黒のメッシュがちりばめられた輝かしい兄さん。



1つ上の兄さんは家から大学に通っているが最近バイトばっかりでほとんどの家にいなかった。



「兄さん…?」


兄さんの声…
今日も夜中遅くに帰ってきたのか…



あぁ…体を起こして、おかえりなさいって言わなきゃ…



あ、れ?
体が、…体が動かない!?




目を見開くと予想以上に兄さんの顔が近かくて驚いた。


「なぁ…なおーお前出てくのかよ…」




僕より体格のいい兄さんが馬乗りになっているせいで体が思うように動かせない。


「なぁなおー」


ガクガクと僕の肩を揺らす兄さんはどこかおかしい。


目の焦点があっていない。僕を見ているようで見ていない。



「まじ…ふざけてんじゃねぇよ…誰のために、こんなさぁバイト三昧の毎日送ってると思ってんだよ…」





イライラしているようで兄さんはくしゃくしゃと髪を掻いた。



「え、と…兄さん?どいて…」



ほしい、と言葉を続けたかったが叶わなかった。




兄さんの口が僕の口を塞ぐ。


「!?」



口のなかを好き勝手に動いていく兄さんの舌。



気持ち悪い!!!!!!





ガリッ





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あきゅろす。
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