リク部屋 3 図書館で本を読むことが好きだ。不良の癖にとかいう野郎は全てぶっ飛ばしたので問題ない。 図書カードにふと目をやる。そこにはお馴染みの名前。 (安藤、光) 小さく書かれた名前は性格を表しているのだろう。一度だけ話しかけたことがあるが、ものすごい勢いで逃げられた。 あれから話しかけようにも、なんとも上手に逃げてくれる。やってくれるな。俺様を誰だと思ってんだよ。 ゆっくり本を開く。 安藤も同じように本を開き、この文字の羅列を読んでいったのだろうか。 あの日。 見上げられた瞳が余りにも綺麗で。 泣かせて、啼かせたい。絶対服従をさせてやりたくなるあの小動物的な動き。動きを縛り、首輪をつけて。 (一瞬すら、目をそらせないようにしたい) 「あさぎぃ、てぃっしゅちょおだ…なに見てんの?図書カード?うわっ図書館で本なんか借りてきたんか!?俺なんて小学生いら…ぶっ」 飼うなら、あれだな。 安藤光に一票。 [*前へ][次へ#] [戻る] |