リク部屋 2 「市村士郎先輩と原野道時先輩ですよね」 この学園にはあまり俺達に話しかける奴はいない。なぜなら俺達の親衛隊というやつが近づく奴等を削除するからだ。 「なんだ、お前」 そう問うと奴はにへっと笑った。 「初めまして。俺2年の吉岡雅延っていいます。先輩にお願いがあるんですよ」 お願い? またどうせ抱いてくれとか言うんだろうが。こういう輩ばかりでうんざりする。道時はすでに吉岡を視界からシャットアウトしている。 「あの、写真とらせてください!」 「は?」 予想外の言葉にクエスチョンマークがつく。写真? 「はいっ!お願いしますっ!!!」 そういって土下座する吉岡。道時も不思議そうに見つめている。 「なんで」 正直写真なんてすぐに手にはいるだろう。盗撮された写真が出回っているんだし。 「いや〜よーこちゃんが…あ、俺の好きな子がお二方の写真をもってきたら付き合ってくれるっていうんで!!笑顔の写真を!!」 にへっと笑いながらいうばかなやつ。こいつ、使われてるだけじゃん。 ばか。 でも、最近退屈だし。 遊んでやろう。 「いいぜ、お前が俺達のパシりになるならな。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |