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短編
ページ:3
溝口はいつもつけていたマスクはしていなかった。



そのかわり、相川の腕に捕まり顔を埋めている。




潔癖症だったはずが、まるで今度は相川に依存しているようで。





そして何かに怯えるように体が小刻みに震えている。





授業が始まっても溝口は相川の影に隠れるように相川の制服の裾を掴んでいた。




一体、あの二人に何が…?




そのとき、ふっと相川と目が合った。




その目は俺を馬鹿にするように、にぃっと歪む。





そして相川は溝口の方に振り返り、頭を優しく撫でた。




そして、首元のシャツを少しだけ広げる。






「っ!?」






な、に?
あれは…





少しだけはだけさせただけなのに、そこから見えた肌は赤い鬱血だらけで。





血の気が、引いていく。







相川…お前、溝口に何をしたんだよ?



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あきゅろす。
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