僕はイグローク
1
口寄せの術！
殆どの人が寝静まっている満月が綺麗な真夜中
地響きとものすごい音が響き渡った。ノアは跳ね起き、ベビーベッドから外を覗いた
賑やかに栄えていた木の葉の街が見える
しかし今そこには橙色に輝く大きな狐が現れ、恐怖と驚愕の声が響いていた。
里を襲っている狐の綺麗な橙色の毛並みが満月の光を浴びて反射し、一瞬見惚れてしまった。
しばらくしてはっとし、正気に戻る。
(今日だったか…)
僕的にはもうちょっと先だと思っていたけどどうやらそうではなかった。
周りの建物やら人やらが吹き飛ばされて行くのが目に見える。
あれ？僕ってこんなに視力よかったっけ？
でも、今はどうでもいい話だ。
これでわかった、日にちとかも全部。
今日が何の日かも。
言っちゃあ悪いがこれで日にちがわかったから行動し易い。
「ノア！」
マイラがものすごく慌てて瞬身で部屋に入ってきた。ノアを毛布で包み、凄い速さで必要な物を準備している。
此処って結構遠いから影響無くね？そう思っても言えないのが悲しくなさ過ぎて余計に悲しい←
お父さんはおそらく九尾を見に行ったのだろう。なにをして来るかは分からないが。
どんどん里が遠ざかって行く。
ばいばい木の葉の里。戻ってこれるのがいつになるか分からないけど一様さようなら。
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