僕はイグローク
5
唯一どうにか動かせる顔を、ノアはゆっくりと巡らせ、ほんの少し先の場所に立ちはだかるオビトを見上げた。
オビトもまた、真っ直ぐにノアを見下ろしていた。
突如オビトから手が伸びてきた。
うわっっっ!!
ノアはぎゅっと目をつむる。
ぽすっ
その瞬間頭に温かい感触がした。
え?
オビトがノアの頭を撫でていた。
「また会おう…ノア。」
そう呟いて消えていってしまった。
なんだったのだろう…
オビトさんがいて、あの仮面を被っているということは…あれが起こるのはもうそろそろかもしれない。
ナルト…ミナトさん。クシナさん!!
僕は間に合わないかもしれない。
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