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夢小説
君+俺、ときどきアイツ
[]



『総悟っ!』


愛しい声で俺の名前を呼ぶ女は、





俺がこの世で一番嫌いな奴の女。







「名前、どうしたんでィ?」


『どうもしないけど…用がないと呼んじゃいけない?』


怒ったような、困ったような顔をしながら言う名前。


本当、抱きしめたくなるぐらい可愛い。


何でコイツはこうも嬉しい言葉をサラッと言ってくれるのだろうか。


「そんな事はねぇけど…」


むしろ嬉しいに決まっている。


好きな女にそんな事言われるなんて。


だけど名前はあいつの…土方の女だから。


「土方さんはいいんですかィ?
男と、しかも俺と一緒にいるなんて知ったら…」


『なんでそこでトシが出てくるの?
あたしは総悟と一緒にいたいからいるんだけど!』


俺が土方さんでこの話を聞いてたら、絶対この後はお仕置きでさァ。

ま、事実上片思いの俺は嬉しいからいいんですけどねィ。


しばらく名前と一緒に街をぐるぐる歩きながら、いろいろな話をした。


名前の働いている仕事の事や、真選組の事、そして




土方の事…



『でね、そしたらトシがさぁ〜』


楽しそうに土方の話なんかするなよ。


「土方さんはバカだからしょうがないでさァ。あんな何でもかんでも食い物に黄色い物体をかけるなんて絶対人間じゃねぇよ」


『あはは!確かに!
でもさ、好きなのはわかるけどあんなにかけたら身体に悪いよ…タバコだって…』



そんな悲しそうな顔するなよ。



あんな奴の事、気にするなよ。



少しは俺の事も、見てくれよ。



俺は気づいたら名前の腕を引っ張って、人気のない路地裏に連れ込んでいた。


『ちょ、総悟、どうしたの?』


「…」


『ねぇ』


「……」


『総悟ってば!』


話聞いてるの?と少し怒った声で名前は言った。



「…名前は…」


『え?』


「名前は土方さんの事好きですかィ?」


『好きに決まってるじゃん!』


当たり前、というような顔をしている


そんな名前に、少し苛立った。


「じゃあ俺は?」


『え…』


ほら、土方さんのようにすぐ言葉が出てこねぇじゃねぇか。


チラッと名前を見たら、困っている顔をしていた。


多分、どう返していいかわからないんだろう。


胸が苦しい、痛い。


わかってた事だけど、実際にそういう態度をとられると辛い。


今のは冗談でィ、と言ったら名前前みたいに接してくれるだろうか。


前みたいでなくてもいい。


だけど、

言わずに気まずくなるのはイヤだ。


俺は名前に、傷付いた心を隠して笑いながら言おうと思った。


「名前、今のは『総悟の事は…』


「へ?」


『総悟の事は…好きじゃない…』



――――プツン



何かが切れる音がした


気付いたら俺は名前を壁に追いやってキスをしていた。


それは次第に深くなっていく。


『あ…ふぅ、ん、そ…ご、やめ…んン!』


唇の隙間から途切れ途切れに聞こえる名前の甘い声。


初めて聞くその声に、俺の下半身が反応するのがわかる


『や、め...て、そう、ご』


名前は泣きながら俺に懇願してくる


「うるせぇ」


俺は服の上から思いきり名前の胸の突起を摘んだ


『ひゃ、ぁあ』


「あり?ここ、硬くなってますぜィ?」


服の上からでもハッキリとわかるぐらい主張している胸の突起。


服を捲って露れた名前の胸。


大きいとも小さいともいえねぇが、丁度良い、俺好みの胸だ。


「土方さんはどんな風にやるんでィ?」


俺は突起を舐めたり吸ったり、片方の手は胸を揉んで柔らかさを堪能していた。


もう片方の手は次第に下へ降りて…


ニュルン


『ん、やぁ…やめ、あ、ふぁ』


下着の上から秘部に触れてみると、そこはもうグチョグチョに濡れていた。


「なんでィ名前、ここはもうグチョグチョですぜィ?名前は犯されて感じてるんですかィ?淫乱じゃねぇか。
土方さんはとんだ淫乱を育てちまったみてぇだ」


そう言いながら下着を取り、指を中に埋めていく。


クチャクチャ
グニュン クチュ


『っ…!違ッ、ん、あ、だ…めぇ』


「キツイな…」


『や、だぁ…ふぅ、んあッ』


否定しながらでも自分の愛無に感じてくれている事は嬉しかった。


だからつい、苛めたくなっちまうんだ。


「いやなんですかィ?わかりやした、止めてあげまさァ」


ニヤリ、と怪しく笑いながら行為を止め、ただジッと名前の秘部を眺めていた。


秘部からは愛液がとろとろと流れている。


見られて興奮するなんて、とんだ淫乱だねィ。


その視線に我慢出来なくなったのか、名前の理性は切れた。


『や、だぁ…そぉご、ちゃ、んと…ふぅ…ん、さわ…ってよぉ』


「あれ?名前、さっきまで嫌々言ってじゃねぇか、イヤなんだろィ?」


泣きながら頼んでくる名前に、俺のドSスイッチが再び入った。


これも全部、名前が悪いんでさァ。


厭らしい姿を見せるから。


『は、やくぅ…!』


俺は行為を再開した。


このまま名前を苛めるのも悪くはなかったが、俺の息子の方が我慢出来そうにない。


名前の秘部の中は俺の指をキュウキュウに締め付けてくる。


ニュプグチュグプッ


「名前、気持ちいいですかィ?」


『は、あぁん...ふ..ぅ、きもち...いい』


「ふっ...やけに素直じゃねぇですかィ?
じゃあ...イキなせィ」


指を激しく上下させ、名前のイイ所を攻めまくる。


名前は俺の首に腕をまわして、抱きついている体勢になった。


グプッ グチュグチョ
グニュ クチャッ


『はぁ…ん、あ、やァ…そ、ごぉ…アっ、ぁあああ!』



名前は呆気なくイった。



「すいやせん、#名前#。俺、我慢出来そうにねえ」


#名前#がイク時に俺の名前を呼んでくれた嬉しさにに我慢出来なくなり、自身を#名前#の中に挿れた。


『きゃ…ッ…い、たぁ…、そ、そうご、抜いてぇ…!』


痛い?そんなワケないと結合部分をみたら、そこからは血が流れていた。


「な!?名前、お前まさか処女だっt『うるさい!///』


名前が処女だったなんて…そんな筈ない。


だって名前は土方と…


『さっきから、トシがどうとか言ってたけど…あたし、トシとは何もないよ?
 ただの幼なじみってだけだけど…』


「お、幼なじみ!?」


土方の野郎、幼なじみなんて一言も俺には言わなかったのに。


しかし、名前が真選組に遊びにきたあの晩、俺は見てしまったんだ。



土方と名前がキスしている…


「幼なじみはキスをするんですかィ?
 俺は偶然晩に見ちまったもんでねィ」


俺は疑いの目を向けながら名前を見た。


『え、キス?あの晩?
…あぁ!それはゴミが目に入ってたから、トシが取ってくれたんだよ!』


「な…ゴミ?」


『うん、そう』


悪びれもなく素直に言ってくる。


今まで散々酷い事してきたのに…(まぁ名前も喜んでたからいっか)


「じゃあ名前は土方さんとは何もないんですかィ?」


『あはは、何もないよ〜』


その返事が返ってきて安心した俺は、名前の腰を掴んでまだ中に挿れたまんまだった自身を突き上げた。


『はあぁあん!あ…やン、まッ、そ…ごぉ!』


「土方の女じゃねぇんだろィ?
 なら容赦なく名前を犯しまさァ」


言葉とは裏腹に、俺は出来るだけ名前を優しく抱いた。


初めてだから、とゆうこともあるけどねィ。


土方の女じゃないだけで、俺の事を好きとゆうわけではない。


他に好きな奴がいるかもしれないし、男がいるかもしれない。



だけど…



「はぁ、くっ、名前の中、良すぎでさァ」


ヌポヌプ
グニュングプグチョ


『ひぁ、んンッ、も…イッちゃ、うよぉ』


「一緒に、イきやしょう」


『やぁ、も…ダ、メぇ!そう、ご…あ、きゃぁああぁン!』


「くっ…名前…」



俺は名前の中にどっぷりと出した。


だけど…いずれは俺のものになるんだから。


中に出したってかまいやしない。


どうせ子供は作るからねィ。


早いか遅いかの違いさ



「名前、好きでさァ」


そう言った俺は、多分幸せそうな顔をしていただろう。


名前は気を失ってしまったから聞こえてないと思うが…


いつか名前の前で言える日が来るといい。


その時は思いっきり抱きしめて、愛を囁いてやるよ。





『ん…』


「あ、名前。起きたんですかィ?」


『総、悟?ここ…どこ?』


「屯所でさァ」


『ありがとう』


「…腰、痛くねぇですかィ?少し激しすぎたもんで」


『…悪いと思ってないでしょ』


「あ、バレやした?」


『バレバレだよ』


そう言って、二人はどちらともなく微笑んだ。



『ね、総悟?』


何でィ?と言ってあたしの顔を見つめる総悟。


『総悟って、あたしの事好きだったんだね』


「な!?」


何でそれを、と言いたげな顔をしている。


実は行為が終わった後、名前は少しだけ意識があったのだ。


その時、総悟が名前に「好きでさァ」と言ったのを耳にしている。


勿論、それを聞いた総悟の顔は真っ赤だ。


いつも大人っぽくて子供っぽい総悟がこんな顔をするなんて、初めて見た。


『総悟』


「な、何でィ」


『ごめんね…あたし、総悟の事好きじゃないんだ…』


「…っ、んなの知ってんだよ」


流石に、二回も好きな女に好きじゃないと言われて傷付く男なんていやしない。



『総悟』


真面目な顔で言ってくる名前に、俺は目を逸らせなくなった。


『…何もわかってないよ、総悟は』


「んな!」


反論しようとした俺の唇に、柔らかいものが触れた。



「え…?」


『あたしは総悟の事、好きじゃないよ!だって、大好きなんだもん!』


そこには顔を真っ赤にさせた名前がいた。


俺は何が何だかよくわからないようで、ポカーンと口を開けている。


『それに…イヤ…じゃ、なかったもん』


「…へ?」


『総悟とのエッチ!///』



俺の頭は今、パニック状態…


だってあの名前が俺の事好きじゃなくて、…大好きだって


「な!だ、だって名前、土方さんの話する時、楽しそうに笑ってたし…」


『だってトシ、本当におもしろいもん』


「土方さんのマヨネーズやタバコの心配だって…」


『幼なじみとしては心配するよ』


「俺が名前に、俺の事好きですかィ?って聞いたら困った顔してたじゃねぇか…」


『そりゃ困るよ!長年好きだった相手に好きって言われたんだから、なんて言えばいいのかな〜とかさ』


「で、でも、土方さんの事好きだって…!」


『そりゃあ好きだよ、幼なじみとしてね?
 男として好きなのは総悟だけだよ』


「〜っ///」


『どう?満足した?』


今までで最高の笑顔だ。


俺は首を縦にコクコクと振る。


それと同時に、頬に何か違和感を感じた。


「あり、何か頬に…」


俺は涙を流していた。


自分でも、気がつかない程に。


溢れてくる涙は止まらない。


手の甲で涙を拭っていると、何かが俺を包んだ。



名前、だ。


俺より小さい身体してんのに、


俺が小さくカッコわりぃ…と呟けば、そんな事ないよ、と返ってくる。


『総悟はさ、まわりからドSとかひねくれ者とかいろいろ言われてるけどあたしは何となくわかるんだ、総悟の気持ち。
本当は繊細で壊れやすいんだよね。いつも一人で全部抱え込んじゃってさ…。そうゆう所、トシにそっくり。
初めはただ見てただけなんだ、内面がトシにそっくりってだけでね』


いつの間にかこんなに好きになってた、と照れながら笑って言う名前に、



俺は何度恋をしただろう。



何度自分のものにならないかと夢を見ていただろう。



何度、愛し合いたいと願っただろう。




「名前」


『ん?』


顔をあげれば君の顔、俺は静かに名前の唇にキスを落とした。


俺は真剣な顔つきで名前を見た。


「俺は大好きなんてそんな甘っちょろいのじゃなく、愛してるんだ」


『総悟…、あたしも…愛してる』


泣きながら言う名前を抱き寄せ、



「俺も、愛してまさァ」




愛を囁いた。








〜その後〜


また今日も変わらずいつもと同じ日常。


変わったといえば、名前が俺の女になって、真選組の女中となって働くようになった事だ。


「総悟、いつまで寝てんだ。てめぇ、ぶっ殺すぞ」


まったくこの男は…。俺が気持ち良く寝てるというのに邪魔しやがって。


「土方さん、俺が死んだら名前が悲しみますぜィ」


「んなこた知ってる!いいからさっさと持ち場につけ!」


「へいへい」


よいしょ、とアイマスクを外し、体を起こす。


「あ、土方さん」


「あ?」


んだよ、と言いながらこちらを振り向かずタバコに火をつけようと服の上からライターを捜す。


「俺ァ別にいいんですけどねィ。名前があんまり身体に良くないから程々にしとけって言ってやしたぜ。マヨネーズとタバコ」


「名前がか?」


ライターは見つかったのか、タバコに火をつけて煙りを吐いている。


「はい、どうせ土方さんの事だから止めるのは絶対無理だからって。よくわかってますねィ、アンタの事」


「ハッ、俺の心配するぐらいなら総悟の事でも心配しとけって言っておけ」


「生憎俺は毎日名前に心配してもらってるんで大丈夫ですぜィ」


「惚気か?てめぇ」


「他に何があるんですかィ?」


「ケッ、全く名前も相当な物好きだぜ。こんなドSのどこがいいのやら」


「…名前は俺が土方さんに似ていると言ってやした」


土方は一瞬驚いた顔をしたが、またすぐにいつもの顔に戻った


「お前が俺に?笑わかせるんじゃねぇ、俺はお前と違って脳みそが複雑に出来てるんでな」


「土方さんはマヨかニコチンじゃないですかィ?」


「てめっ…まぁいい」


タバコの煙を吐いて、土方は俺をチラッと横目で見て、空を見上げた。


「総悟、名前を大切にしてやってくれ」


「…土方さん…」


「アイツは俺の妹みたいなもんだ…だから、守ってやってくれ。それと別れるなよ?」


「言われなくても死んでも離さねぇつもりでさァ」


「ハッ、そうかよ」


そう言って来た道を戻っていく土方。


その背中が少し寂しそうだったのは何故だろうか。


「土方さん、俺、この世で一番嫌いだった奴がいるんでさァ。

でもそいつのおかげで俺と名前は出会えた。

そいつのおかげで名前は俺を好きになってくれた。

一番嫌いな奴だけど、一番感謝してるんですぜィ?
 


…ありがとう、土方さん」



土方は立ち止まってタバコを地面に落とし、足で火を消した。


「てめぇらしくもねぇ早く行くぞ、総悟」


そう言った土方さんの背中はさっきとは違い、いつもの土方さんの背中だった。


「へいへい、副長」


腕を頭にまわし、そう言いながら土方さんの元に歩いていく俺。



「はぁ〜、めんどくせぇ」


「もたもたしてんなよ、総悟ォ。油断してたら切られるぜ?」


「わかってまさァ、ちょっくら暴れてくるだけですぜィ」


「ま、精々切られねぇように生き延びるんだな」


「俺ァ簡単に死にはしやせんぜィ?」


二人並んで歩くその後ろ姿は、愛しいものを守る男の背中だった。








君+俺、ときどきアイツ



(死ね土方ァァァ!!)
(え、総悟ォォォォ!?)
(ちょ、止めてよ二人とも!!)



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