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驚愕に見開いた一護の瞳を見て浦原は、しまったと思った。
怖がらせないようにと細心の注意を払いながらも、なるべく己の過ぎた欲求は出さないでおこうと。あれだけ心に誓って一護に触れていたのに。
ゆっくりと中に埋めた性器をきゅうきゅうと締め付ける。少しだけ泣きそうになりながらも目尻は甘く垂れて浦原と目が合う度にフと笑った。そんな一護が愛しくて、とても愛しくて、そしてもっともっと深くまで繋がりたいと、自身の過ぎた欲求が暴走し一護の腕を掴んで上体を起こさせたのが数秒前。
抱き起こされて浦原の膝上に乗り上げる形の体位。自重にて奥へと深まる浦原の熱が容赦無く前立腺を突き、一護は一瞬内側から圧迫死させられちゃうんじゃないかと戦慄いた。
ぶるりと背中が振るえ腰も震える。それによって齎された律動が互いの熱を上昇させた。

「ァっ!」

思い出したかの様にか細く叫んだ一護の腰は可哀相なくらいフルフルと小刻みに震え、その瞳は見開かれたままボロリと大粒の涙を流す。
しまった。浦原は三度思うが、より強烈な快楽に眩暈を覚えた。なんて、なんて気持ち良いのだろうか。
初めての体位に、強烈な快楽に一護の涙腺は崩壊。ボロボロと次から次へと溢れ出る大粒の涙は既に一護の真っ赤に染まる頬を濡らし、汚していた。
一護の涙を見てハッと息を飲んだ浦原。その振動によって中の熱が前立腺を突いた事に一護はアア、と鳴いた。
何かにしがみ付いてこの快楽から逃れたい一心な一護の両腕は浦原の首筋に巻かれ、涙を飲み込んだ音を耳元付近で浦原は聞いた。
華奢な腰に腕を回して、綺麗に浮き出た肩甲骨を撫でる。滑らかな肌触りにホウと手の平が鳴く。
性行為に慣れていない一護を気遣い今まで可愛がってきたのに。限界が達して自身の欲を出してしまった事に今更後悔するも、目の奥でチカチカと光る劣情が浦原の声をより低くさせた。

「いち、ごさん」
「ふぅっ」

顔を少しだけ反らして一護の耳元に唇を寄せる。常より低くて甘い声色にビクリと戦きながら、一護は涙目で浦原を見つめ返した。

「動く、よ?」
「ゃ、っ、だ……、待って」
「だめ?」

浦原は堪える様、極力優しく声をかけて頭を撫でる。今だって随分箍を外してしまったと思うのに、これ以上理性を手放しては駄目だ。怖がらせたくはない。
圧迫された感覚に一護が慣れて落ち着くまで、浦原は眩暈のする快楽の熱を口から吐き出す様に深呼吸しながら待つ。時折、上下する肩にキスを贈ったり撫でたり、少しだけ甘く噛んだりしながら。ちゅ、と悪戯に鳴る音が一護の鼓膜を揺さぶり、尚涙腺を緩める。ああどうしようこんなにも気持ち良いだなんて。胸に渦巻いた浦原への愛しさと快楽に対しての欲求がない交ぜになり酷く、苦しい。
浦原、浦原。声に出さずに内で叫ぶ。首筋と肩をくすぐる金色はあちらこちら好き勝手に跳ねて肌を刺す。
震える指先で触れて柔らかい仕草で梳かす。露になる首筋がやけに白くて艶かしいから、一護はハアと息を吐きながらキスを贈った。

「一護、…さん?」
「ん、ん…、ちゅ、……ふ、んっ」

子猫がグルーミングしているみたいな感覚の可愛らしいキスではあるが、極度に照れ屋な彼から快楽の交えたキスを受けたのは初めてに等しいので、浦原は堪えきれずに一護の腰を掴んでゆっくりと揺すった。
ア!鳴いた一護の声に合わせて律動のリズムを徐々に早めていく。
赤らんだ頬を汚す涙を舐めてもぐずる一護の口からは、普段の彼からは想像も出来ない様な言葉を発した。
深い、だとかイイだとか、ぐちゃぐちゃになるだとか様々な叫び声が浦原の鼓膜を突き破り更なる快楽を植え付け、少々乱暴に突き上げてしまう。切なげに泣いた一護にさえも欲情してしまう始末だ。
参りました。浦原は小さく思いながら一護の中へと熱を放った。
















ハウトゥラブメイキング




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