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ズ、ズ、ズッ。ゆっくり埋められては喉が震えるくらいの焦燥を味わう。正常位にて交わる時は腰下に枕を敷く。少しだけ浮いた腰、内股を撫でられながらの挿入は一護の瞳を潤わせるのに十分な威力を持っている。エロいのだ、浦原は。
毎週日曜日のミサに就寝前のお祈り。そして食事前の祈りも忘れず行うクリスチャンの癖に。情事中にはプロ顔負けのいやらしさで一護を誘いずくずくに蕩けさせる。
スン。一護は泣きながら鼻を啜った。

「えぐ…ひっ、ひぅ、うーっ」

すんすん。全て収まった所で非難にも似た泣き声を上げながら、顔横に置かれた浦原の腕を掴む。

「どうしたの…泣かないで」

優しく頬を撫でる指先は熱を含んでいる。見上げた浦原の額に浮き出た汗は男の体温の高さを表していた。仄かな石鹸の香りと夏の香りにクーラーの無機質な香りと…少しの汗の匂いが一護の全てを包み込んで心臓を掴んだ。中で感じる熱と外側から感じる熱に我慢が出来なくなってしまう。理性が…剥がれて崩れて元から無かったみたいになる。

「ぁ、ああ…らはらさん…浦原さん…」

絡めた指と指、きゅっと握り締めては泣き顔を晒す一護に浦原は苦笑する。
呼び方が…昔に戻ってる。
出会った当初はさん付けで呼ばれていたな、と浦原は昔を振り返って再び苦笑した。あの時から変わらず甘え下手だった彼を見下ろして頬に舌を這わしては涙を舐め取る。やはり、しょっぱい。
子供が駄々をこねる様に泣き出しては先を強請る一護の腰は自然に振るわれ、浦原を締め付けては熱を煽る。キツイ締め付けに目を細めてハと短く息を吐き出して、グンと腰を動かした。

「ふうんっ」

歓喜した甘ったるい声にスプリングの軋む音が重なる。一気に奥を貫いてそして動きをストップ。
なんで?そう聞いてくるハニーブラウンを見て笑い、再びグンと奥を貫く。

「あっ!」
「…ふ、」

グンっ。

「ひぁあっ」

グンっ。

「あっ、ぁ、」

グンっ。

「もっ、ゃ…っ」
「ん?」

汗で額についた前髪を後ろへ梳かし、露わになる綺麗な額にそうっと口付けてやれば一護はイヤイヤと首を振り、震えた声でイジワルと呟いた。

「イジワルじゃないよ」
「ぃ、じ…わるいっ!も、うヤダっ!あっ!」
「んっ、…ハア。いや?」
「ああっ!や、やら!や…っ」
「んー?なにがっ、いや?」
「うーっ、うーっ!わ、ふぇっ。はっ、あっ!」
「ふ、ふふ…可愛い、ぁ…なあっ」

乱暴に動いては動きを止め、動いては止めを繰り返す。奥の前立腺をゴリリと押し潰され刺激しては射精の感覚を味わせて損なわせる。触れられてもないのに後ろだけの刺激だけでそそり勃つ性器は今か今かと射精の機を伺っていた。

「ああ…一護さんの、すごいかたい」

すごいぬるぬるだね。
甘く掠れた声がとても熱くて鼓膜を直に刺激したから、一護はぎゅうっと目を瞑った。涙がボロリと再び頬を穢す。涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を犬宜しく舐めて綺麗にさせてから浦原は体制を整えた。
左足を肩にかけて一気に腰を動かす。
ギッ、ギッ、ギッ、ギッ!
忙しなくそして煩く単調なリズムを刻んで唸るスプリングの軋む音。
あっ!あっ!ああっ!あん!あっ!あっ!
普段、声を出さずに押し殺してばかりの一護だが、仲直り後のエッチでは素直に快楽に流されて甘く泣いては浦原を喜ばせる。
ふむ。中々、喧嘩と言うのも…。悪くはないと一護の泣き顔を見ながら思うが、独りで泣いてなんて欲しくはない。泣くならセックス中に。存分に泣くが良い。側で、二人で。お願いだから一護さん。発した浦原の声を薄れゆく意識の中で一護は聞いた。
果てた後にやってくる倦怠と睡魔が心地良くて、落ちる前にプリーズと小さく呟いて一護はやっと深い眠りにつく。コトンとフェードアウトした一護の頬を撫でながら浦原もプリーズと囁いて小さくキスを落とす。
プリーズ、プリーズ、プリーズ。どうか神様…。





















ふたりぼっちの世界を下さい




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