ねえ、不器用でやさしい愛だね。 ※其の弐「きみが誰よりまぶしいのは、きっと太陽にさえ愛されているから。」澄視点 陽七君に、去助さんの話をした。 誰かにこの話をすると、気持ちがほんの少し軽くなる。 陽七君は、徳勝さんに似ている。 徳勝さんと話す末吉を見る優しい目も、 私の話を聞いていた時の真剣な表情も、 自分の話をする照れ臭そうな横顔も、 「昔はある女性が親代わりに育ててくれたんですが…本当の親はどこにもいないと思うと、寂しくて」 心の翳りを見せる時の、寂しい瞳も。 お互いを見る、その眼差しさえも ねえ、不器用でやさしい愛だね。 (貴方達は、愛の形も似ている) [*前へ][次へ#] [戻る] |