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悲しみと憎しみが呼び起こした内戦は、やがて革命となり。
二つに分かれていたカルテの民は、王国の崩壊がいよいよ秒読みになると収束を始めた。
王城には兵士達の屍が累々と積み重なり。刹那、革命軍を薙ぎ払い“悪魔か死神か”と恐れられた、たった一人の刃も死を迎えた。
蹂躙された城は仕舞に火を放たれ、華やかな焔の中で終焉を迎え灰燼へと帰した。
しかし、誰一人として国王の姿を見つけることは出来なかった。
地下に残された、たった二人分の灰の骸、その存在に気づく者は、結局のところいなかった。
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