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タイトル募集
肆…01
魔の部活の時間が始まった
メニューを告げると顧問は居なくなり、
部員だけになった。


ジョギング中、
「とろとろ走るな」と背中を押され

スマッシュ練習では
ボールを当てられる。

部長が入ってくれるが、

「コントロールが苦手なんで」

と言われ、
わなわなしてるのが私にもわかる

「手塚くん、男テニは
 こんな簡単な練習すら出来ない訳?」

「…なに?」

2人の間に冷たい空気が流れるのを感じた

このままでは私のせいで
部活がめちゃくちゃだ


『部長、
 私の居る場所がいけなかっただけで
 彼らは悪くありません。
 私も気を付けますので再開しましょう』

「…と、言うことだ。再開するぞ」


「……わかったわ」


部長は納得いかないと言う表情を見せつつも、練習が再開された


再開してから、ボールが当てられることは
無くなった。


休憩になり、男子の方は
新堂さんがドリンクやタオルを配っていく

ずっと練習を見ていて
いつ仕事をしていたのか謎ではあったが、
そんなのを一々考えてもキリがないと
水道場へ向かった。





「いたいた」

濡らしたタオルでボールが当たった足を冷やしていたら、声をかけられる。
男テニである事は間違いない


『何でしょう?』

と応えると、


「君はテニス部を
 めちゃくちゃにする気なのか?」

「大石の言う通りにゃ!
 お前が居るだけで
 練習所じゃなくなる!」


そう言うと頬を叩かれた。

確かに私もそう思うけど、
練習を台無しにしてるのは貴方達じゃないか…

そう思って彼等を見ると
それが勘に障ったらしく、

「何だよ、その目は!」

と、お腹を殴られた。

『カハッ!!』

衝撃に倒れ込むと皆から蹴られ始める
最初は痛いのに、徐々に感覚がなくなっていくのがわかる。
最初から感覚がなければどれだけ楽なんだろう…


私は目を閉じた





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あきゅろす。
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