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タイトル募集
参…03
席に付き、他愛もない話をしていたら
隣の椅子が動いた

ふと隣を見ると


「お久しぶりですね」


と言いながら景吾くんが座った


『そう、ですね…』


どうやら、お客様とは跡部さんらしい

お父様と跡部さんは
幼少時代からの幼馴染みで親友らしく

ノリで私と景吾くんは婚約者という
間柄になっていた。
過去の事で婚約は
白紙になっているであろうが…


大きくなったねーやら
学校は楽しい?やら
独り暮らしはどう?

など、ほぼ私のネタから始まり、


談話をしつつ、食事を済ませる。


お父様達はお酒が進んでいたので、

『お先に失礼します』

と、席を立ち
メイドさんに
自室で休んでますと告げると、

ベッドメイキングは済んでおります。
と、返事が返ってきた。



毎月の食事会の日は
泊まって行くのがルールになっている為、
用意されていた部屋着に着替えようと
服を脱ぎ、鏡で自分の姿を見ると
至る所に痣があり、
黒ずんでいる痣まであった。


『汚ない身体…』


そう呟くと、部屋着に着替えた。





コンコン


『…はい』

「よぉ」

私が応えると
景吾くんが入ってきた。


『…何か…?』


「ふん。相変わらず暗いな、あーん?
 …まぁいい。
 お父様もお母様も、
 今日は此処に泊まるらしいからな。
 俺様も世話になるぞ」


『…そ、うですか…』


まさか泊まるとは思ってなかった。
想定外の自体だ
家に帰ろうか、でもお父様に何て言えば?



「…おい」



『あっ…』


気付いたら景吾くんが目の前にいて
びっくりし、ベットに倒れそうになる


が、

景吾くんが私の腕を掴み支えてくれた
男の人の力強い手


気付いたら私は震えていて、


“出ていって”を連呼していた

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