タイトル募集
参…02
『お帰りなさいませ、のえる様』
家に着くと、
メイドさんのお帰りコールを受け、
そのままホールを抜けLDに向かう
ソファーで寛いでたお母様に
『ただいま』
と言うと、綺麗な中にもあどけない笑顔で迎えてくれる。
私はそんなお母様が大好きだ
裕福な家庭に育ちながら、
未だに庶民の生活に憧れをもつ
お母様。
私が小さい頃は、
「これは、駄菓子って言うの。
10円なのよ!凄いわよね!」
なんて目をキラキラさせながら
話してくれたりしていたのを覚えてる。
「ちゃん?……のえるちゃん?」
『…え?』
「もうっ、どうしたの?
ボーっとしちゃって」
クスクスと笑うお母様
『あ、ごめんなさい』
「いいのよ。
今日はね、お客様が居らしてるの
相変わらずイケメンでね〜
ママ、キュンキュンしちゃったわー
ぁ、パパには内緒よ?
あの人すぐ拗ねるから☆」
お母様は、38歳なのに、
私なんかより若い気がする…
同級生の会話を聞いてるみたいだから…
『お母様、お客様って?』
「あら、秘密よ
今、応接室でパパと話してるわ
でものえるちゃんも着いたし
そろそろ呼ばなくちゃね」
と、メイドさんに伝えると、
座りましょう、とテーブルに向かった
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