[携帯モード] [URL送信]

タイトル募集
弍…06

「のえるちゃん」

練習中、部長に声を掛けられた


『何でしょうか?』


「うん…あのね、
 私、手塚君と同じクラスなんだけど
 彼に、女テニからのえるちゃんを
 辞めさせるように言われたの…


 何か、あったの…?」



『…申し訳ありません。
 詳しいことは今は…

 ただ、私はテニスが大好きなので、
 部長になんと言われようが
 辞めるつもりは無いですし、
 辞めなきゃならない様な事を
 するつもりもありません』


不安そうだった部長の目は
真っ直ぐ真剣な目になり、


「わかった。何があったかなんて
 野暮なことは聞かないわ。
 のえるちゃんは大事な後輩であり、
 大事な部員だもん!

 私は何があっても
 のえるちゃんを信じるわ!」


と、笑った。



『有難うございます』


とは言ってみたものの、

人間いつかは変わるもの。


他の人からしたら嬉しい言葉でも
人を信じないと誓った私には
なんの意味も持たなかった。

[*前へ]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!