[携帯モード] [URL送信]

タイトル募集
弍…04


「お前、部活辞めてくんねぇ?」



教室に入ったら
いきなり桃城くんに声を掛けられた




「お前が居るだけで空気悪くなるんだわ
 うちのマネージャーに
 嫌がらせするんじゃないかと
 心配だしな」



想定通りの言葉だった

この人は、私から
テニスまで奪うつもりでいるらしい…



『生憎ですが、
 誰になんと言われようが
 私は辞めるつもりは無いです。』


「わかんねーな、わかんねーよ
 お前が居ると、
 練習にならないって言ってんだよ!
 それともあれか?
 出来なくなる様にしてやろうか?」



そう言うと桃城くんは
私の手首を凄い力で握り絞めた


身体が震え始め、痛さに顔が歪む

『止めて』と言いたいのに、
怖くて声が出ない。

更に力を込められたら、本当に
出来なくなるんじゃないかと思った矢先






「桃先輩」



越前くんが現れた





「おっ、越前、なんだよ?」



手はそのまま、越前くんに答える




「ちょっと良いっスか?」



震える私を睨みつつ、答える越前くん



「おうっ!


 ちゃんと退部届け出しとけよ」



そう言うと、桃城くんは腕を放し
教室を後にした




解放され、力が入らなくて
その場に座り込んだ私を見て

クラスの皆から

クスクスという笑い声と

「辞めろ」や「自業自得」など

罵声が浴びせられた。

[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
無料HPエムペ!