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「山菜摘みっつったってよく分かんないよなー」

「まーなー。山菜の知識とかある奴のがすげーっての」


愚痴りながら山菜摘みを終え、山を下る。
精神的に疲れ切った俺の直ぐ横を水色の車が通った。


「・・・なあ阿部、あの車の人、どこ行くんだろ。この先って合宿所しかないよな」

「さぁな。でも俺らには関係ないだろ、多分」


栄口の言葉に、合宿2日目で疲れていた、しかも三橋にイラついていた俺はどうでもいいだろ、と流した。


しかし、合宿所に帰るとそうでもなかったのだ。


合宿所の前には水色の車が一台とまっている。
どうみてもさっきの車だ。

栄口と少し顔を見合わせたが、直ぐに中へ入った。





「みんなー、ちょっと集合」


モモカンから召集が掛けられ、ぞろぞろと大広間へと集まる。


「今回、私の知り合いで、養護専門、っていうか、中心になってマネジをやってくれます
#name2# #name1#さん
彼女大学生で、そういう関係のことを学んでるから安心していいよー」

そう紹介された彼女は、よろしくおねがいします、と頭を下げた。

派手な格好に、自分でもわかるくらい眉をひそめた。




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