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「山菜摘みっつったってよく分かんないよなー」
「まーなー。山菜の知識とかある奴のがすげーっての」
愚痴りながら山菜摘みを終え、山を下る。
精神的に疲れ切った俺の直ぐ横を水色の車が通った。
「・・・なあ阿部、あの車の人、どこ行くんだろ。この先って合宿所しかないよな」
「さぁな。でも俺らには関係ないだろ、多分」
栄口の言葉に、合宿2日目で疲れていた、しかも三橋にイラついていた俺はどうでもいいだろ、と流した。
しかし、合宿所に帰るとそうでもなかったのだ。
合宿所の前には水色の車が一台とまっている。
どうみてもさっきの車だ。
栄口と少し顔を見合わせたが、直ぐに中へ入った。
※
「みんなー、ちょっと集合」
モモカンから召集が掛けられ、ぞろぞろと大広間へと集まる。
「今回、私の知り合いで、養護専門、っていうか、中心になってマネジをやってくれます
#name2# #name1#さん
彼女大学生で、そういう関係のことを学んでるから安心していいよー」
そう紹介された彼女は、よろしくおねがいします、と頭を下げた。
派手な格好に、自分でもわかるくらい眉をひそめた。
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