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試合が始まる前にトイレ…と思い、ベンチを立ち、帰ってくると沢山の人が入ってきていて、少し圧倒された。

先席取っといて良かった。席奪われる所だったなぁ。

応援に来てくれた方々の前をちょっと失礼し、席に戻る最中、ふ、と知り合いに似た顔を見つける。

「三橋さん…ですか?」


ポツリと言葉を零せば、「え、ええ、はい」と肯定の言葉。
隣の席だったので取りあえず腰をおろす前にご挨拶。


「えと、野球部のマネジやらせていただいてます、#name2# #name1#です
いつも野球部がお世話になってます』

「まぁっ、あなたが#name1#ちゃんなのね」


ペコリと頭を下げれば、三橋さんのご近所さんからも声が。どうやらここ一帯は野球部ママさん方らしい。


「噂通りの美人さんねぇー」

「いえ、そんなことありませんよー!」

上手いお世辞を聞きながら、泉ママはどなたかなー、なんて考えてしまう自分は恋してんなぁ、とか思ってみる。


出来れば皆さん誰のママさんか教えてほしいとか思ってみたりしてるところで一人の、これじゃ誰が誰だか分かんないわよね、の一言で自己紹介をしてもらえることに。


あの人は花井さん、あの人は田島さん、あの人は泉さん…と一気に大人数の名前と顔を必死にインプット。脳フル回転。


「悠がねぇ、なまえちゃん彼女にする!って意気込んでるのよー」

「え!?」


いきなりのことに頭が追いつかない。

本気みたいだからまぁ相手してやってねぇ、なんてにんまりと口元に手を当てて笑う田島ママ。

少しびっくりだ。だってだって、これって、こ、くはく!?なのか!?
まあ本人に聞いてないからほっとくけど。

たじママの事をキッカケに、あたしに恋の話が持ちかかる。

誰が好きなのー、だとか彼氏はー、だとか。まだまだ片思いですってば!!





あきゅろす。
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