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なんだかそわそわしたり、妙に栄口を睨んでみたり、やけに忙しい俺を見かねて篠岡が話しかけてきた。
「なに、なにか#name1#ちゃんと進展でもあったの?」
嬉しそうに聞いてくる篠岡にはわくわくとした空気が漂うが、俺の周りにはどんよりとどこまでも下向きな空気が漂う。
まあそんな合わない空気の篠岡に今日の出来事を話した。
「なんなんだあれ!!誤解だろ!誤解!確実に誤解だっつの」
どんよりモードからイライラモードに切り替わった俺に篠岡は苦笑い。
「誤解だねえ
あとは私が関わらないで一人で頑張った方がいいかもしれないよ」
かるーく言うが俺には正直軽くない。
あと3日で桐青戦なのでもう少しアドバイスは欲しいところだし。
「それに、今回の誤解、もしかしたらいい方向かもしれないよ?」
「は?」
「んと、だから、嫉妬、みたいな
それって少なくとも好感を持ってないと抱かない気持ちでしょ?」
まあ、そうだけどな。にこやかに言う篠岡にはそう返したものの、イマイチそんな気はしない。
―集合!!
花井が大声で叫ぶとわらわらとそこに集まり始める部員たち。
まあ頑張ってみっか、希望はあんだろ、なんて考えつつ集合場所へと駆け出した。
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