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『ふゎぁ…』
呪文のような化学の授業の最中についついこぼれた大あくび。これをまさかのまさかで隣の席の水谷が見ていた。
あんまりジロジロ見るもんだから、
『なんか付いてる?』
そう一声かけた。
「いや、いっつも真面目にノートとってるイメージだったからさ。欠伸するんだーと思って」
そうへらり、と笑ながら口に出した言葉は案外鋭く突き刺さるぞ、水谷少年。あたしを何だと思ってるんだ。
とりあえず、変なヤツ、と覚えておこう。
星と化学と大あくび
(ねえ、あたし人間に見える?)(は?またあんたは変なこというわねー)
友達にそう訪ねるとあたしの変人メーターが上がったそうだ。
結局友達にしてみればあたしのほうが変人らしい。
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