ページ:1 昨日は部活に行ったらまず阿部に「そんな状態で来んじゃねえ!!」と罵られ、ぐっちからは、「無茶しちゃだめだって!休みなよ!!」と怒られ、監督にも、「真っ青じゃない!!かえって休みなさい!」と追い出しをくらってしまった。 ちくしょう。あたしそんなに酷い顔してたか? それですぐに家に帰ってベッドに入ったらびっくりするほどの眠気が襲ってきた。 そのまま寝ようかとも思ったけど、泉にありがとってメール送っとこうと思ってメールを立ち上げて眠気でおかしくなりそうな頭を動かし文字を打つ。 メールを送信中の状態であたしは眠ってしまったらしく、気付いたら朝だった。 体を起こし、すぐにケータイを開く。 泉からのメールを確認すると自然に嬉しくなった。 あれ、なんで嬉しいんだろう。なんだか胸がきゅうん、と締まった気がした。 学校に着くと泉はすでに席に着いていた。 そういえば今日は朝練が無い日だ。 椅子をズズッと引いて座ると泉がこっちを向いた。 目が合うとパッと逸らされる。 さすがにちょっと…今のはキツいかも。 目頭が熱くなって、切ない感情に襲われる。 なんでなんでなんで。 なんで泉に目逸らされたくらいで傷つくの、自分意味わかんない。 それから、部活に行ってももんもんとしてて、何にも身が入らなくて。 うなだれていたらぐっちが近づいてきた。 「今日はだいぶ顔色いいね なんか悩んでるみたいだけど」 その言葉に驚いて顔をあげるとにこにこと笑っているぐっちがいた。 「相談、のるよ?」 嗚呼、ぐっちが神に見える。 ぐっちの優しさになんだかまた泣きそうになって、ぐっと涙をせき止めた。 「…なんか泉からのメールで嬉しくなって、目逸らされたらなんか悲しくて、なんにも身が入んないんだよね」 この感情がなんなのか気付きかけてるんだよ、あたし。 ただ他人の目からもそう映るのか確かめたいだけ。 「その気持ちがなんなのかは、#name2#は分かってる?」 「なんとなく」 「そっか、まあそれはそういうことなんじゃない?」 「…そっか、ありがと ぐっち」 「うん、またなんでも相談してよ」 栄口ー!と花井に呼ばれて駆けていったぐっち。 ホント神。 これからはぐっちに相談しよう。 |